恋と悦びを知らない奥様は、執事の愛で快楽に目覚めていく…。 (ページ 3)
「……っ!」
「行きます」
青山は腰をぐるりと回した。膣の中を大きくかき回されたようで、ぐじゅっ、ずぼっ、っと水音が耳につく。青山は腰を引くと、今度は力強く挿入してきた。
「ひゃっ!」
リズミカルに彼のものが私の中へ挿入される。私は、腰の動きに合わせて、あぁんあぁんと甲高い声を上げた。はしたないと思っても、声があふれて止まらなかった。
「いい……いい……青山……気持ちいいっ!」
「志帆様……!」
青山はぱんぱんと音を立てながら、激しく腰を打ち付けてくる。私は足を高く上げて、青山をより深く迎え入れた。最奥まで波のように打ち付けられる激情。揉みしだかれる両の乳房。青山に全身を求められ、私は快楽の海の中で乱れまくっていた。ベッドがきしむ。
「イク……青山……イっちゃう……!」
やがて、今まで知らなかった強く熱い感覚が全身に爆発するように広がった。全身が震えて痙攣したようになる。青山は、あぁ…と息を吐いて、私の中に身体を押し付け、熱いものを注ぎ込んだ。
「あ…………」
「志帆様……志帆様……」
「わた…し……イけたわ……」
青山は私を愛おしげにしっかりと抱き込んだ。私は青山の背中に腕を回して、抱き返した。好きな人と肌と肌を重ねることが、こんなにも幸せな気持ちで満たされるものだと知らなかった。
私は泣いていた。愛する人の胸の中で。
──翌朝、身支度を調えたあと、青山は不安そうに尋ねた。
「よろしいのですか? 奥様」
私は力強く頷くと、彼の手を取った。青山の手には二人のわずかばかりの荷物の入ったバッグがある。もうあの屋敷には帰らないのだ。
「行きましょう。もう何も怖くないわ。あなたがいてくれるなら」
「志帆様……いえ、志帆」
「愛しているわ」
誓いのキスを交わした。青山の決意した顔に、私は頼もしくなる。
私たちは部屋を出た。二人だけで遠い世界へと歩きだす。今度こそ、本当の幸せを手に入れるために。
コメント (0)