教育実習にやってきたわたし。教室で、教卓の上で、生徒のイケメンくんに責められて…!?

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教育実習にやってきたわたし。教室で、教卓の上で、生徒のイケメンくんに責められて…!? (ページ 1)

数年ぶりに足を踏み入れる、母校。

懐かしさが込み上げてきて、胸がきゅっと締め付けられた。

この場所に私が戻ってきたのは、生徒としてではなく、教育実習を行うためだった。

*****

今時の子たちって、ちょっと怖い。

実習に来るまではそう思っていたのだけれど、実際に接する生徒たちはみんな気さくで素直な感じのいい子たちだった。

授業中に自ら発言するような子は少ないけれど、女子も男子も、休み時間や放課後の時間には他愛もない話をしてくれる。

実習先の生徒に虐め抜かれ、鬱になって帰ってきてしまった先輩を知っていた私は安心した。

ふと窓の外を見ると、もうすっかり空は暗くなっていた。

明日の授業の準備に夢中になり、時間を忘れてしまっていた。

そろそろ帰ろうとすると、一人の男子生徒がひょっこりと顔を出した。

「浅田くん!」

「古川先生、まだ残ってたんだ」

「浅田くんは部活終わり?」

「うん。忘れ物取りに来たら、古川先生いてびっくりだよ」

現れたのは、私の実習に入ったクラスの生徒の浅田くんだった。

背が高くて、バスケ部のエースなのだという。

一度部活の様子を見に行ったら、同じく見学をしていた女の子が彼を見て色めき立っていた。

友達同士できゃーきゃー言い合う女子生徒を見ていると、自分が学生だった頃を思い出し、なんだか胸がくすぐったくなった。

「忘れ物、見つかった?」

「うん、あったよ」

「よかった。いやー、なんか、浅田くんたちが羨ましいな」

「なんで?」

「ここに通っていた頃、すっごく楽しかったなって。まだ学生なのが羨ましい。戻りたいなーって思うの」

目をすがめて、楽しかった頃を思い出す。

狭い教室に男女が40人ほど押し込められて、授業は聞いたり聞かなかったり。

誰が誰を好きで、誰と誰が付き合っていて。

そんな話をするのが、本当に楽しかった。

それはもう二度と帰ってこない、愛おしかった日々だ。

「じゃあ古川先生、同級生ごっこしよ」

「え?」

「同級生で、俺と先生は付き合ってんの。そういう設定」

「え!?」

浅田くんは私の手を引き、カーテンの方へ向かった。

引き寄せたカーテンの中で、彼に抱きしめられる。

「ちょ、えっ、どうしたの!?」

「放課後、こういうこと、しなかった?」

「いやー、どうだったかなあ……?」

自分よりずっと年下のイケメンに、不覚にもときめいてしまった。

遊びはおしまいだよ、と言ってすぐ近くの彼の胸を押すが、びくともしない。

それどころか、浅田くんは私の顎に手をかけ、そっと持ち上げた。

「え、え!?んっ……!」

浅田くんの整った顔が近づいてきて、そっと唇が触れ合った。

ちゅ、ちゅ、と何度か音を立ててキスをされる。

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