最低最悪の夜を救ってくれたのはよく顔を合わせるスーパーの店員さんで…待ち遠しい週末 (ページ 6)

カイ君の部屋はきちんと片付いている1DKの部屋だった。

「その辺に座ってください」

「ありがとう。あの、どうせなら、一緒に飲まない?」

私は自分が買った惣菜やお菓子を袋から出した。

「でも、俺が飲んじゃったら、送っていけませんよ」

「…そうだね」

自分の言葉の意味を考えて、品物を元に戻す。

「リコさんが帰るの、明日でもいいなら、飲みたいです」

袋にポテトチップスを戻す私の手を、カイ君がそっと押さえた。

「カイ君はいいの?彼女が怒ったりしない?」

「彼女いたら、女の人を部屋にあげません」

心臓の音が耳の中で大きく鳴る。

「じゃあ、飲もうか…」

「はい!」

そうやって始まった二人きりの宴会は、すぐに終わった。

酔うよりも早く、キスを交わしてしまったから。

「んんっ…はぁ…」

深く絡む舌の感触に、ぞわぞわと快感が湧き上がる。

「ヤバい…キスだけでイきそう…」

カイ君がそんな風に囁くから、私までイきそうになってしまった。

「リコさんの肌、すごく気持ちいい」

私の服をするすると脱がして、カイ君が色んなところを撫でる。

背中や腰を撫でられるだけなのに、全身が震えた。

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