感じたことのない快感に戸惑いながらも大きな手が優しく撫でるから―バーで知らされる自分の魅力 (ページ 9)
「そ、それって…。」
照れ隠しだろうか。
誠さんが少し乱暴に私のおでこにキスを落とした。
「結構、他のお客さんよりサービスしてるつもりなんだけどな…。」
「~~~///あ、ありがとう…ございます。」
顔は見えないけど、きっと私と同じように照れてるのかもしれない。
ゆっくりと唇が降りてきて、再び私のソレと触れた。
触れるだけのキス。
鼻先が着く位置で、誠さんが呟いた。
「…奥にベットがある。帰りたいなら止めない…けど。…個人的には、帰したくない。」
「っ!?」
ドキドキとなる鼓動がまるで耳のすぐ側で鳴っているようにうるさい。
きっと、今の私は誠さん以上に真っ赤だ。
お腹の奥がキュンと疼き、自分自身もそれを望んでいるのだと理解する。
「わ、私…。」
頭を支える誠さんの手が、私のうなじを優しく撫でる。
もっと、この手で触れて欲しい…。
「…ベットに行きたいです。」
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