感じたことのない快感に戸惑いながらも大きな手が優しく撫でるから―バーで知らされる自分の魅力 (ページ 8)
恥ずかしい!
そう思うのに、このまま刺激に溺れたいと願う私はおかしいのかもしれない。
「そ、そこ!だ、だめです!誠さっ!わ、私!」
「大丈夫。もう少しだ。」
快感の波が何度も押し寄せる。
クチュクチュと空気の入る音が誠さんの指に合わせて鳴り響き、見られていると分かっていても足を閉じる余裕が出ない。
涙で歪む視界に、誠さんの腕が私の太ももの間で動いている光景が映る。
「もっ!あ!だ、だめ!」
大きな波を感じ、再びギュッと抱きつく力を込めた。
「あああぁっ!!」
途端、足の指先がピンと張り、体がビクビクと震える。
全身の力が抜けてしまい、またもや誠さんの腕が支えてくれた。
「愛ちゃん…。」
ギュッと私の体を抱きしめた誠さん。
優しいけれど、どこか男らしい声が耳のすぐ側で聞こえる。
そして、
「…他の人には取られたくないな。」
「っ!?」
その言葉にドキッと心臓が跳ね、私は首の後ろに回していた手を肩へと移動させた。
同時に少し体が離れ、目の前には誠さんの顔。
少し照れたように目線をそらす姿が、らしくなくて。
またもや、私の胸が反応した。
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