感じたことのない快感に戸惑いながらも大きな手が優しく撫でるから―バーで知らされる自分の魅力 (ページ 3)
頬に触れている誠さんの胸。
そこから聞こえる鼓動は、私の心臓のように早い。
落ち着いた誠さんの姿からは全く想像出来ないそれに、私の顔の熱は更に上がった。
「愛ちゃんは、充分魅力的だよ。いつも俺をこんなにさせる。」
「い、いつも…?」
「あぁ。コロコロ変わる表情も、素直な態度も。全部可愛くて、見てて飽きない。」
「っ!?」
体に感じた力と揺れる視界。
そして、先程まで頭上にあったはずの誠さんの顔が私より少し下にあり、すぐにカウンターに座らされたんだと気付いた。
「え!?誠さっ!?んっっ!」
突然、大きな手が私の頭を後ろから包み、唇が触れる。
キ、キス!?
「!?」
何度も角度を変え、まるで私の全てを食べつくすように繰り返されるキス。
柔らかな舌が入ってきて、私の体がピクッと跳ねた。
「ふっ…はっ!」
唾液の絡むクチュクチュとした音が店内に響き渡り、更に私の羞恥心を刺激する。
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