不作の合コンで。あえて選んだ目立たない男の子に―洞察力鋭い彼に犯されちゃう (ページ 2)
私たちは、難なく彼の家へたどり着いた。
今日も、お持ち帰られ、成功だ。
これはただの冒険心。
サヤがついてれば、もうだれでもいいや。
「マリ子さんさ」
無口な彼がふいに話しかけてきた。
「今日の合コン、つまんなそうだったね」
ぎくり
「えー、そんなことないよー。緊張してたからそう見えちゃったのかなー」
「緊張?慣れたもんだったじゃん、男の扱い」
「ま、まああなたより少し長く生きてるからね・・・!」
「合コンみたいなのにも慣れてるんだね」
「慣れてるなんて、そんな・・・」
「もしかして、さみしがりや?」
彼は不敵な笑みを浮かべながら、私をソファに押し倒した。
そして、触れるだけのキスをした。
そのまま覆い被さり、私の目を覗き込んだ。
どこか触ってくるわけでも、服を脱がしてくるでもなく、私を観察するように。
不思議な沈黙が続いた。
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