メガネを外した家庭教師が教えてくれるオトナのなり方 (ページ 3)

「コーヒー…は、飲めないよね?お茶でいいかな?」

「え、あっ、ううん、コーヒーでいいよ!」

(本当は飲めないけど…子ども扱いされたくないしねっ!)

コーヒーを受け取るとそぉ〜っと一口飲んでみる。

予想していた以上に苦くて、夕鶴は思わず顔をしかめる。

その姿に先生はクスッと笑う。

「…夕鶴ちゃんは、早く大人になりたいんだね〜」

「…ダメ?」

「うーん、別に急ぐ必要ないと思うけどなぁ……」

そう言うと、先生は飲んでいたコーヒーカップをベット前にあるテーブルに置き、夕鶴の肩を優しく後ろにポンと押す。

「……………へっ?」

先生はカチャっとメガネを外すと、艶めいた笑みをして夕鶴を見下ろす。

「じゃあ、僕が大人にしてあげようか?」

(匠くん、いつもと雰囲気なんか違う……気のせい?)

「どうする?夕鶴ちゃん」

「…お、お願いしますっ」

すると先生は、更に笑みを深めて私なんかよりも大きく長い指で頰に優しく触れると、そのままそっとキスしてきた。

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