アラサーバツイチ女子が間違ってゴミを捨てたらイケメンとのエッチを拾っちゃった (ページ1)

「離婚からもう1ヶ月か~、がんばってるよね、あたし」

真美はベットの中で伸びをしながら、最近起こった人生の転機を振り返っていた。

元夫とは5年ほどの結婚生活だった。結婚して初めてわかった夫のモラハラ気質やギャンブル依存。決定的だったのは秘密の借金が発覚したことだった。

生活費全般を真美の給料でまかなうようになり、すっかり愛情も冷めていった。離婚話は多少ゴタゴタしたものの遺恨なく決まり、子どもがいなかったこともある種の救いとなったといえる。

仕事を続けるため、アパートで独り暮らしを始め、新生活にようやく慣れてきたところだった。恋愛や結婚はもうこりごりだが、最近は精神的にも落ち着いてきて、いろいろ我慢して生きてきた反動からか無性に体がうずいていた。

(あ~あ、いい男とサクッとエッチしたいな~、でも、こんなバツイチのアラサー女じゃ無理かな~)

今日は会社のシフトが休みだから、平気で寝坊したままウダウダしている。

(あ、やばっ、今日は燃えるゴミの日だ。溜まってるから捨てに行かないと…)

あわてて、部屋のくずかごから役所指定のゴミ袋に移し替える。もともとゴミ袋は満杯に近いくらい溜まっていたからもうこれで限界だった。最近は外食ばかりだったからキッチンのゴミはない。

Tシャツにスウェットパンツという格好で少々気が引けたが、急いで階下のゴミ収集箱に置きに行く。

(よかった。まだ、集めに来てない)

戻ろうと振り向くと一人の男性がやって来た。お向かいの211号室の一也だ。

「おはようございます」

とあいさつを交わす。

一也は20代後半くらいのさっぱりとしたイケメンで、いまどき珍しくドアにフルネームで表札を出している。だから下の名前まで知っているが、あいさつ以上の会話はしたことはなかった。

(あんな爽やかな男性が近くに住んでるんだから、もっとお近づきになりたいものだわ。熟女は好みかしら?)

生来の肉食系気質の自分が復活してきたのを実感して、真美は一人でニヤニヤしていた。

部屋に戻って落ち着く間もなくインターホンが鳴った。

「向かいの211号室の者です。205号室の…え~と…真美さんですよね?ちょっといいですか?」

「え?なぜ私の名前を知ってるんですか?」

「さっき捨てたゴミ袋から、たぶん何かのダイレクトメールだと思いますが、真美という名前が透けて見えてました。それより電話が来てるみたいです。早く出た方がいいですよ。」

「電話?」

スマホはポケットにちゃんとある。訳がわからないままドアを開けると、さっき真美が捨てたゴミ袋を持った一也が入ってきた。

「真美さん、間違ってゴミ袋にスマホを入れませんでしたか?音は鳴ってないけど、何度も着信してるみたいで、さっきからバイブが振動してますよ。急ぎの用事かもしれませんから持って来ちゃいました。取り出しますね」

「!!!」

一也はゴミ袋を少し破り、中にモゾモゾと手を入れて振動する物体を取り出した。

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