「ねえ、君を描かせて?」画家の綺麗な手に写されて火照る身体 (ページ 2)
彼は画用紙を持って、鉛筆を走らせ始めた。
ちらちらと、真剣な眼差しで私を見つめる。隅々まで、まるで目線で体に触れてくるように・・・。
なんか、体がむずむずしてくるな・・・。
男らしくもきれいな手が、紙の上をすべっている。
彼に全てを見られて、あの紙に、私の全てが・・・
あれっ・・・。体が熱い・・・。
「ほのかさん、大丈夫?なんだか辛そうだよ?」
「だ、大丈夫です。ちょっと照れちゃっただけ・・・」
「そっか、ならいいけど。じゃあ、ポージング変えてもらおうかな」
彼は立ち上がって私に歩み寄ってきた。
「その机に座っちゃってくれる?」
私は机に腰かけた。
「そう。それで、腰の角度を・・・」
「きゃっ」
彼が私の腰に少し触れた瞬間、思わず変な声が出た。
「ごめん、いやだった?」
「ち、違うの、その・・・っ」
私は恥ずかしくて、上目使いで彼を見た。
その時、彼が私の顎をくいっと持ち上げた。
そして、ゆっくりと私の唇を塞いだ。
「んっ」
彼の温かい唇の感覚に、いよいよ下半身がうずくのを感じた。
「ずいぶん、かわいい顔をするんだね」
彼は私の太ももに手を置いた。
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