温泉旅館で目を覚ますと、浴衣に興奮した彼氏が覆い被さって脱がし始めて (ページ 2)
「英梨、見られながら、したい?」
「……触って、ほしい」
「触るだけ?」
意地悪、とこぼす間にも、見つめられる視線に脚の奥が熱くなっていく。
冬彦は笑って膝にキスを落とした。
「いじめると、英梨、可愛いからさ。でもごめん、いじめたいんじゃない……、英梨を愛したいんだ」
「……ぁ、はっ」
膝頭を撫でた手が太ももを滑り、下着の縁を器用に持ち上げ、中に入ってくる。
ぬめりを確かめるように表面を擦ってから、いきなり奥に指が滑り込んで、熱い指と急な刺激に腰が跳ね上がった。
「ぁ、待って、まだ中、はや、早い、から……、冬彦、ゃ、待って……!」
「大丈夫、さっきちゃんと濡らしたし」
「――……」
意味がわからない言葉に驚いて目を瞬かせると、ぐちゅっと音を立てて奥の方を抉りながら、意地悪な恋人は思わせぶりに笑う。
興奮に顔を赤らめながら、さっき、ジェルで濡らした指を入れたんだよ、と低く通りのいい声で囁いた。
「え……?」
呆然としていると、彼の言葉の通りに奥の方は滑りがよくて、ぬめりを掻き出すように抜き差しされるとぐちゅぐちゅといやらしい水音が静かな一室に響き渡る。
寝ている身体を弄ばれた気恥ずかしさに身体が竦むと、締め付けていいね、と笑い、冬彦は何度も腹部や胸に優しげなキスを落とした。
「寝てる英梨が本当に可愛くて、本当は寝てるところを抱きたかったけど、……起きてすぐに抱かれて興奮する英梨も見てみたいな、って」
「ちょっと、冬彦、待って、ぁ、……ゃっ、も、冬彦……っ!」
「可愛い英梨、大好きだ、下着、付けたままでいいよね?我慢、できないから……。俺ずっと、英梨の身体触ってたんだよ?胸にキスして中に指入れて、ぐちゅぐちゅにして、それ拭き取って服を着せて、浴衣着せて……、でも、英梨、全然起きない、から」
奥の方を掻き回されながら下着を引っ張られ、藻掻いても愉悦が満ちた四肢には力が入らなかった。
触れられていたのは事実のようで、自覚するなり一気に熱が跳ね上がり、息が苦しくなる。
「ま、待って冬彦、ホント私、ぁ、中、そんなに、しない、で……、音、音、すごい聞こえる、ぁ、は、も……っ」
ブラジャーに指先を引っ掛け、冬彦はそれを下にずらした。
ふるっと大きく揺れた胸の合間に顔を埋めようとして、我に返った冬彦は眼鏡を外し、布団の横に投げ出す。
ガラス越しではなく、食い入るような眼差しに直に見つめられ、恥ずかしさと嬉しさに鼓動が跳ね上がった。
「も、……冬彦、見ない、で」
「見るよ。今から俺が抱くんだから。前に浴衣でやった素股とローター、最高だったんだろう?浴衣好きって言った時、真っ赤になって、本当に可愛かった。でもさ、もう、……英梨の中、入れさせて、俺、もう我慢、無理だ」
ぬるっと下腹に擦り付けられた性器はすっかり大きくなっていた。
首筋がぞわっと震えて、私は咄嗟に身を起こし、冬彦を見つめる。
笑った冬彦は見せつけるように性器を手の平で包み込み、ゆるゆると擦った。
「ほしい、だろう?」
ぼた、と先走りが布団に落ちる。
私は息を荒げながらどうにかあごを引いた。
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