強引で肉食系と噂の部下が私に求めているのは…ざわつく心 (ページ 7)
力が抜けた体を丁寧に支えてから静かに寝かせて、真剣な眼差しでこちらを見つめる。
「こっち見て?」
掠れた声でそう言うとゆっくりとまた動き出して、彼が段々と余裕のない表情になっていく。
それがどこか悲しそうな顔に見えて、胸がぎゅっとなる。
「好き…好きだよ…」
泣きそうな顔で言うからあたしは思わず引き寄せてキスをした。
また登りつめる感覚が迫ってきて、
少し汗ばんだ背中に爪を立てると、
舌が激しく絡み付いた。
そのまま頂点に達すると、彼は体を震わせていた。
力尽きたようにあたしの上に覆い被さると、
息が整うまで暫くくっ付いていた。
なんとなく堪らなくて頭を撫で続けていると、ゆっくりと顔を上げる。
悲しそうな顔をしたままで見つめられて、
つられてあたしまで悲しくなってしまうから、
視界が少しぼやけ始めた。
「どうしたの?」
そっと頭を触りながら不安気に聞く。
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