彼がすぐ近くで寝ているのに片足をシンクに乗せられ掻きだすように弄られて… (ページ 3)
『何でこんな事するの?』
「イヤだった?」
『…当たり前でしょ?』
「そうかなぁ…気持ちよさそうな顔してたけど」
一気に血が昇ってしまう。
「んふふ。イイじゃん。お互い楽しめれば。」
そう言ってあたしの片側の髪の毛を耳に掛けると、じりじりと距離を詰めた。
初めて近くで見るヒカル君は眩暈が起きそうな程に妖艶で、抵抗したくても何故か吸い寄せられてしまう。
『やだってば。彼が起きちゃう…』
「じゃあ、声が出ないように我慢すればいい」
優しくあたしの耳に噛み付いてわざと息をそっと吐き出すと、全身の力が一気に抜けてしまい、『アッ…』と勝手に声が漏れた。
「シー。ダメでしょ?静かにしなきゃ」
引き続き触れるか触れないかの力加減であたしの耳を舐めるから、
あたしは思わず彼の腕にしがみつく。
首筋にチュ、チュとわざとらしく音をたてながらキスすると、同時に彼の高い鼻がそっと首筋を這うから、それすらも感じてしまう。
『やだっ…やめ、て』
必死に抵抗する声を出してみても、
あたしの体は逆に次を期待してしまってる事はわかる。
首や、耳だけでは物足りなくなってしまっている事は、恐らく既に知られているのだろう。
服の上から脇腹を撫でられただけで反応してしまう程、あたしの体は敏感になっているのだから。
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