マイペース過ぎる彼の止まらない舌の動きに翻弄されて

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マイペース過ぎる彼の止まらない舌の動きに翻弄されて (ページ 1)

「今日はふつうにセックスしよう」

お互い裸になるやいなやこちらの股間に顔を埋めようとしてきた男の頭をグイと押しとどめ、私はそう提案した。

「ふつうに?」

「ふつうに。とりあえず合体。私は合体がしたい」

キョトンとしていた男が、私の言う意味を理解したらしく不服そうに口を尖らせる。

男の名はヒロ。私の恋人だ。

夏にバイト先で知り合って、おしゃべりでちょっとチャラくて、でもいざとなると頼りがいのある所に惹かれ付き合い出してから三ヶ月になる。

そんなヒロが少し変わった性癖の持ち主だってことを、私はこの前ヒロとの初エッチに臨んで初めて知った。

「俺、入れるより舐める方が興奮するんだよね」とカミングアウトしたヒロから信じられないくらいしつこくクンニをされてわけがわからないくらい乱されて、身をもって知ることになってしまったのだ。

『挿入よりクンニが好き』

それがヒロの性癖だ。

さんざん人の股間を舐め回した後、硬くなった自分のものは悶え過ぎてぐったりした私の姿を見ながら自己処理してオシマイ。

私が想像していたのとは全然違う形で、私たちの記念すべき初エッチは終わってしまったのだった。

別に、好きなものなんて人それぞれだから、クンニが好きでも幻滅するわけじゃないけど。

ただ、私はスタンダードなセックス、つまり挿入ありきの行為、つまり合体がしたいわけだ。

二回目の今回は、そんな私の希望も叶えてほしい。

……という心情を丁寧に説明したにも関わらず、身勝手なヒロは「俺のふつうは舐めることだから」と胸を張った。

「いや、そういうことじゃなくて」

私が呆れて見せても、彼は全く動じない。

「でも菜月、こないだは舐めるのだけでもだいぶ満足そうだったじゃん」

「そ……れは、ヒロがしつこいから体力が尽きただけっ……あんっ!」

私の制止も聞かず、ヒロは舌を突き出して割れ目をなぞり始める。

「菜月のココ、俺が顔近づけるとヒクヒクしてめちゃくちゃやらしくてさ、食らいつくなって方がムリでしょ」

「ば、ばか、ダメって言ってるのに……ひっ」

割れ目に舌を差し込まれるヌルヌルとした生ぬるい感触に腰が震える。

唾液で潤すようにそこを舐めてから、舌はもっと上に移動していき、私の一番の弱点を舌先でつついた。

「ひあっ、だ、だめ、ヒロ……!」

「だめ?でもこないだもココ吸ったらあっという間にイッちゃってさ、その後もスイッチ入ったみたいにイキまくったじゃん。あの時の泣き顔、また見せてよ」

言うや否や、ヒロはその小さな突起に吸い付いた。

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