初めて一緒に入ったお風呂からあがろうとしたら…熱さにとろけるラブH (ページ 7)

「綾香・・・」

「もっかい、お湯はいる?」

いたずらな目をして祐介は言った。

「・・・ごはんの時間、でしょう?」

「あ、そうだったな。・・・ハラ減った!」

浴衣を着ながら、そっぽを向いて急に照れくさそうにしている。

「ま、勘弁しといてやるか。また今晩、ふとんにキツネがいるかもしれないしな」

「・・・やだもう、おふとんは竹林じゃないじゃん」

ちゅ、ちゅ。

キスのあと、祐介は優しく私の髪を撫でた。

「・・・好きだよ、綾香」

「私も、大好き」

私たちは手をつないでごはんを食べに戻る。

たくさん食べて、たくさん抱くからな、祐介の目が、そういってる。

私はその目だけでまた少し体の奥が熱くなり、じっと祐介を見つめ返す。

「・・・こんこん」

キツネの手を作り、祐介の唇にそっと触れた。

-FIN-

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