「責任、取ってくれますよね?」一晩据え膳を耐えぬいた後輩からのいじわるエッチ (ページ 3)
「本当、嫌な人ですね」
「井本く、んっ」
語尾が跳ね上がったのは、井本くんの腕がシャツの裾から中に滑り込んできたからだ。
くびれを撫でるその手はいやらしく、身を捩らせ逃げようとした私を空いた手が乱暴に押さえつけた。
「先に告白してきた上に、一晩中待たせるだなんて」
「え……?」
その言葉に視線を上げると、井本くんは恥ずかしそうにふっと目を逸らした。
その耳が昨夜と同じように赤く染まっていることに気づいて、私まで恥ずかしくなってしまう。
「責任、取ってくれますよね?」
視線を戻した井本くんが、そう言って薄く笑う。
そんな彼に、私は顔を真っ赤にしながらこくんと頷くことしか出来なかった。
「ん、ふっ、んん」
よくできましたと言わんばかりに与えられた口付けは甘く、絡める舌がとろけてしまいそうだ。
シャツの裾から入り込んでいたはずの手は、いつの間にか私の身体を這い衣服を剥ぎ取っていた。
「ん……」
晒された素肌がカーテンの隙間からもれる朝日に照らされるのが恥ずかしく、両手で胸元を隠す私。
そんな私の仕草に目を細めて、それから井本くんは私の首筋に唇を寄せた。
「っあ!」
鋭い痛みに身体がびくりと跳ねた。
赤い華を咲かせているだろう位置を撫でた井本くんの指が、今度は胸を隠している私の腕を退かす。
「綺麗ですよ、先輩」
そう言って私を見つめる彼の表情は艶やかな色気に満ちていて、はじめて見るそれに私の鼓動はどきどきとうるさく鳴り続けた。
やわやわと胸を揉む手から、彼にもその鼓動が伝わってしまいそうなくらいだ。
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