やさしく頬を撫でる彼の手が私の秘部を手繰る度、私の視界は白々と快感に染まっていき…

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やさしく頬を撫でる彼の手が私の秘部を手繰る度、私の視界は白々と快感に染まっていき… (ページ 1)

こざっぱりとしたシティホテル。パジャマに着替えたわたしは呼び鈴が鳴るのをじっと待っていた。

月に一度の自分へのご褒美。

添い寝のデリバリー。

先月の添い寝の時間を思い出し、そわそわしていたらブザーが鳴った。

「お待たせしました。利人です」

ドア越しに柔らかい声を聴いただけで、体の真ん中がじわりと湿る。

震える手でドアを開けたら、声よりもさらに柔らかい微笑みが待っていた。

「どうぞ……」

おずおずと利人さんを部屋に招き入れ、わたしはぎこちなくベッドに座った。

一瞬の間もおかず、隣に利人さんが腰を下ろす。

マットレスが沈む感触に胸が高鳴った。

「会いたかったよ。千星」

頬にかかる私の髪を手で梳きながら、利人さんが囁く。

初回に敬語を使わないでと言ったのはわたし。

年上の利人さんに甘やかされたかったから。

「わたしも、会いたかったです」

奥二重の優しい目で見つめられて、体の力が抜けた。

ぽすんと肩に寄りかかったわたしを、利人さんの両腕が抱きとめる。

「すぐベッドに入る?」

「はい……あ、お金……」

利人さんが仕立ての良いスーツを脱いでいる間に料金を準備した。

今日は奮発して朝までコース。

財布が心もとなくなるけれど構わない。

「おいで、千星」

下着一枚の姿になった利人さんが、ベッドの中にわたしを誘う。

大きな手のひらがぽんぽんと叩いた場所に滑り込んだ。

「利人さんの匂いがする」

滑らかな胸に頬ずりして目を閉じる。

「おやすみ」

利人さんの匂いと体温に包まれて、わたしは眠りの淵に落ちていった。

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