ほんの少しだけくせになる、絶対に起きられちゃう私と彼だけの秘密の目覚まし (ページ 2)

「朝からすごい濡れてない?アユミ、したくてくっついてきたの?」

「ちがう、そんなことないし」

「オレはいつでもしたいけど」

ユウキの指が気持ちいいところだけをわざと避けるように、かき混ぜる。

身体の力がどんどん抜けていく。

中指がぐっと押し込まれて、それだけで小さく声を漏らしてしまった。

「かわいい、アユミ」

「かわいくないよ、別に」

「他のやつは見られないんだなあと思うと、なおかわいい」

ユウキが体を起こして、今度は私を下にする。

「さて、いただきます」

「え、するの!?」

「いいよ、アユミ寝てても。できるならね」

あっさりと裾をめくりあげられて、胸の先端を丁寧に唇で摘まれる。

触られないと思っていたのにこんなことされたら、持たない。

今、どんな顔してるかユウキに絶対見られたくない。

そう思っていたのに、胸だけじゃなく頬にも首すじにもキスが落ちてくる。

もちろん、唇にも。

もうわけわかんなくなっちゃうじゃん。

お腹の下へ、今度ははっきりわかるように押し付けられている。

心なしか、湿り気があるような気がする。

その感触は、私の中にも遠慮なく入ってきた。

「なん、か、おっきくな、い?」

「朝だからじゃない?」

涼しい顔と釣り合わない激しい動かし方でユウキが腰を振る。

「ユウキ、ちょっと落として、スピード」

「だめ、一緒にイこ」

これだめ、中でイッちゃう!

お腹の中にじんわり何かが入ってきたような気がして、ユウキが倒れ込んできた。

なんだかいつもより満足しちゃって、大きなため息が出た。

「腰痛いんだけど」

「え、私のせいなの?!」

「アユミちゃんとこれから毎朝かー」

「え、ちょっと毎朝は無理です!」

「でもまたしたいでしょ?」

たまにはいいよ。

ユウキに聞こえないように、小さな小さな声でつぶやいて、ぎゅっと抱きついた。

-FIN-

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