寒くなるとやってくる彼。寒がりなくせに薄着な奴はぬくもりをもとめて布団の中に。 (ページ 2)

「・・・瑞己さん、私明日一限目からある」

「寒い」

シャワーで暖まり、食事をとって、私が寝ている布団に潜り込んでくるまでが、彼の中での一連の流れになっている。背中から瑞己が腕をまわしてくる。ちょっとひんやりしていた。さっきより少し暖かくなってきた手が、後ろからパジャマの隙間から素肌に触れる。いやだと言えばいい。彼はそこまで強制をしてこなければ強引でもない。一つ一つの動作で、私が嫌がっていないか怖がっていないか、様子を見ているのがわかる。分かるからこそ、拒否できない。侵入してきた手が、そろりそろりと上がって、胸に触れた。下着を着けずに寝た自分がおかしい。期待しているようで恥ずかしい。

「・・・っふ」

やわやわと胸をもまれ、瑞己がさらに密着してくる。自分から漏れ出た声が信じられなくて、慌てて手で押さえた。なのに、手は止まらない。

「芽衣」

普段は何を考えているか分からない、淡々とした声なのに。今だけ、そんな熱のこもった、ちょっとかすれた声で呼ばないでほしい。男性にしては細い指先が胸の頂までいじりはじめ、体がはねる。

「芽衣は、ここ好き」

「・・・っ・・・・ぁ」

確かめるように、断定してきた。耳元で楽しそうに言うな。こちらは変な声が出そうでかみ殺すのに必死だ。

「どこもあったかい」

指が、あそこにふれた。枕に顔を押し付けていたら、 瑞己は足元側に移動していた。

「とろとろにしたら痛くないよ」

「ふーーーーーっ!」

生暖かいものが、人が触れないところを。びっくりして見下ろせば、足の間から、私のあそこに口を押し付けた瑞己が、珍しく笑った。

吸われて、その衝撃で腰が浮く。逃げようと暴れるのに、瑞己の長い腕が腰に回り込んで抑えられる。腰がはねても、足でけり上げても、逃げることをいっさい許してくれない。ずる、ずる、ずる、なんて、耳をふさぎたくなるような音がする。恥ずかしい。逃げたい。それほどまでに、気持ちよくて。

「ぁ・・・んっ・・・んんーー!!!」

一気に私が一番感じるところを吸われて、がくがくと全身が震えて、一気に汗が噴き出てきた。体があつい。

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