専業主婦がハマった理想の彼とのデートと甘い時間

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ちょっとだけ、冒険してみたいと思った。

 だって、あんまりにも退屈だったから。

 結婚したのは一年前。夫とは、知人の紹介で知り合った。

 付き合い始めてから半年ほどで、ゴールイン。

 夫は無口で、家のことには無関心。「飯、風呂、寝る」すらろくに言わない。

 たぶん、食事とか洗濯とか、日々の家事をやってくれる人が欲しくて、結婚しただけだと思う。

 ――ま、あたしだって似たようなもんか。

 当時勤めていた職場の人間関係がゴタゴタしていたせいもあって、とにかく早く仕事を辞めて、専業主婦になりたかった。

 その希望は叶ったけれど。

 友達も少なく、外出といえば、近所のスーパーやドラッグストアくらいのもの。これといった趣味もない。

 平坦でトラブルもない静かな日々が、こんなに退屈なものだったなんて、想像もしていなかった。

 子供でもいれば、また違うんだろうけど。

 夫と没交渉ってわけじゃないけど――むしろ、夫とのエッチは「それ」だけが目的。お互い黙々と努力する、って感じ。

 毎日毎日、ただ同じことの繰り返し。

 ――もううんざり。

 そんな時、暇つぶしに眺めていたネットで、ふと見つけてしまった。

『彼氏、貸します。レンタル・ボーイ』

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