ケンカしちゃった夜は、彼の期待に応えてSMプレイで仲直り (ページ1)

 今夜私は、恋人の悠登と一緒に、友人のマンションで開かれたパーティーに参加した。最近、身内のことで悩んでいた私は、同棲中の恋人・悠登によく相談に乗って貰っている。悠登は、いつも優しくて、私の話を親身になって聞いてくれて、頼りがいのある恋人だ。

元々世話好きの彼は、周囲の人から頼りにされる存在で、友達も多い。私は、そんな悠登がとても好きだ。でも、たまに私のことを心配しすぎて、鬱陶しく感じる時があった。仕事が忙しい上に、私の悩みまで聞いていた悠登も、最近、相談に乗ることが負担になってきたようで、イライラしていることが多くなった。

 雲行きが悪くなった私たちを気遣って、今夜は友人たちがパーティに誘ってくれたのだった。

友人のマンションに向かう途中、私たちは軽く口論になった。

「俺だって仕事忙しいんだから、お前の相手ばかりしてられないんだよ!!」

「私だって別に、無理に相談に乗って欲しいなんて言ってないよ!!」

険悪な雰囲気のまま、マンションに着くと私たちは、互いに別の友人たちと話始めた。

パーティーが始まって1時間程経った頃、悠登は酒も入り、機嫌よく友人たちと喋っていた。久しぶりに酔っ払った悠登を心配して、私は彼の隣に座ろうとした。悠登と仲直りしたい気持ちもあった。

その瞬間、悠登は、私のことを避けるように席を立ってしまった。落ち込んだ私は、男友達に、彼に頼り過ぎていたことを話すと「俺も恋人に、そうなったことあるよ。」と笑顔で答えてくれた。

 パーティも中盤に差し掛かった時、私は悠登に、テーブルの上のチキンを差し出した。だが、悠登は、それを受け取らず、無視して、他の人と話し始めた。悠登の態度に頭にきた私は、目の前にあったグラスの水を彼に浴びせた。びしょ濡れになった悠登は、怒りもせず黙り込んだまま、友人の部屋を後にした。

 「ごめん。先に帰るね。」

「はっ」と我に返った私は、友人に帰宅を告げると、イスにかけてあった悠登の上着を手に、急いで彼の後を追った。

外に出ると、悠登は、酔っぱらった足で、フラフラと前を歩いていた。

 「悠登っ!!」

悠登の腕を掴むと、酔っぱらった彼はフラフラとその場にしゃがみこんでしまった。私は、酔った悠登の脇の下に右手を回し、彼の身体を抱き起して、自分の身体の方に引き寄せた。
「悠登、大丈夫?歩ける?」
「んっ・・・なんとか。」
「頑張って歩いて。」
酔って足元がおぼつかない悠登の身体を支えながら、私はアパートまでの道を歩き出した。

部屋に帰ると、悠登は、寝室のベッドへと倒れ込んだ。ケンカしてしまった後悔と、これからの2人の関係に不安を抱きながら私は、悠登の濡れたスーツを脱がせて、ハンガーにかけた。タオルで、悠登の濡れた髪を拭いていると、いつの間にか涙がこぼれてきた。私の泣いている気配に気づいた悠登は、ベッドから起き上がり、私の身体を自分の方に引き寄せた。

 「なんで泣いてるの?」
 「だって・・私、いつも悠登に頼りっぱなしで。なのに・・・。」
「・・・そうだね。正直、負担に感じる時がある。でも、穂香も実家のことで大変じゃん。」

「そうだけど・・・。」
「こっち来て。」

悠登は、ベットの上で私の身体をギュッと抱きしめた。いつもよりきつく抱きしめられて、息ができない。

「悠登・・・。そんなにきつく抱きしめられると、痛いよ。」
「俺、穂香とケンカになると悲しい。」
「悠登・・・。」

「いつも、仲良しのままでいれたらいいのに・・・。傷つけあうのは、悲しくて嫌。」
「・・・俺も。」

私たちは、ベッドの上で重なりあって、唇を重ねた。悠登の身体の重みとぬくもりを感じながら、私は、思い切り泣いた。

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