イったことのない私。アダルトグッズならできるかも?引き受けたモニターの終わりが見えなくておかしくなる……!

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イったことのない私。アダルトグッズならできるかも?引き受けたモニターの終わりが見えなくておかしくなる……! (ページ 1)

「あーあ。なんか楽して稼げるバイトないかなぁ」

 私、女子大生の奈々は自他ともに認める怠け者……でも、『楽して稼ぎたい』とか誰しもが思うことだよね?

「彼氏と別れたばっかで時間は無限にあるしなぁ」

 一応サークルには入ったけれど、めんどくさくて出席していない。て、いうか元彼がいるので行き辛い。

 これといって趣味もないし、さぁどうしようかとネットサーフィンをしていたときだ。

「……なんじゃこれ」

 目に飛び込んできたのは

『モニター緊急大募集、アダルトグッズの商品テスト! 日給三万円をその場で支給。さらに今ならボーナス十万円のチャンス!』

「うわ……怪しい」

 金額の高さに、モニターとか言って見知らぬ男にヤられちゃうんじゃないかとか、盗撮されるんじゃないかとか、良からぬ想像が頭をよぎる。

(……でも、大人の玩具とか面白そう……)

 結局。そのごてごてした広告をついクリックしてしまった一番の理由は。

 元彼の発言……「奈々ってなんでイけないの」「身体どっかおかしいんじゃない?」という、私の中で生産しきれないあの一言が原因だろう。

   *

「とはいえ、軽率だったかなぁ……」

 一週間後。

 モニターに志願した奈々は指定された事務所を訪れた。

 指示されるままに受付を済ませ、応接室へ通される。

(……なんか、病院の診察室みたい)

 思ったよりも室内は清潔で、対応してくれたのは白衣姿の女性だった。

「奈々さん、今日はよろしくお願いしますね。受付でも簡単に案内されたと思いますが、本日使用するグッズは三つです。お部屋は完全個室ですので安心してください」

「あ、あの……。ちなみにですが、グッズで気持ちよくなれないことってあるんですか? その……私、元彼に感じにくい身体なんだって言われました。あと、その、アソコの形が変、とか……」

「まぁ……それは大変でしたね。そういうデリカシーの無いことを言ってくる男性とは別れて正解ですよ。……無理に、とは言いませんが、もしかしたら奈々さんはボーナス十万円コースの方が良いかもしれませんね」

「それってなんなんですか?」

「ボーナス十万円コースでは、ウチの男性スタッフがモニター様に全力でご奉仕いたします。使用するグッズは6つ。一時間以内にモニターの方が絶頂を迎えたらチャレンジ失敗。通常の三万円のみお支払いたします。一方、イクことができなかったらモニター様の勝利です。……ちなみにこれまで、モニターの方が勝利したことは一度もありません」

「え……」

 思わず固まった。

(これまでチャレンジしてきた女性、全員を気持ちよくさせる事ができる人……)

 むくむくと、好奇心が盛り上がる。

(イかなかったら十万……仮にイかされたとしても三万円貰えるし、ちゃんと私が不感症じゃないって証明できる……)

 そして、

(それってどっちに転んでも美味しいじゃん!)

「や、やります! ボーナスコースでお願いします!」

 奈々はボーナスコースを選択した。

  *

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