犯された時は好きじゃなかったのに…彼女持ちの彼に叶わない恋を

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犯された時は好きじゃなかったのに…彼女持ちの彼に叶わない恋を (ページ 1)

夏の暑い日。

私は、ある人をいつもの駅で待っていた。

「葵。遅れてごめん。行こうか。」

彼の名前は隼人。

正確な年齢は知らないが、仕事をしていると言っていたから恐らく23歳くらいだろう。

今日で会うのは3回目だ。

「全然待ってなんかないよ!」

私は普通に大学に通う20歳。

彼に久々に会った恥ずかしさからか、少しニヤけたような笑顔を作りながら、横を歩いた。

隼人との出会いはもう1年前に遡る。

私と隼人は、Twitterのフォロワー同士だった。

あるロックバンドのLIVEを見に行く日にちが被り、お互い1人だったので会う事になった。

その時は終演後で時間も遅かったし、隼人も仕事で私も朝から講義だったから写真だけ撮って解散した。

その後、Twitterで喋っているうちに何となく遊ぼうって事になり、初めてまともに会って遊んだ。

駅で集合して近くのコンビニでお酒を買い、隼人の家で呑んだ。

お互いにお酒が回りだすと、大学のこと、仕事のこと、バイトの不満、悩みなどいっぱい話した。

そして酔った私をそのまま隼人が犯した。

別に好きという感情はその時なかった。

だって隼人には彼女がいるのを知っていたから。

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