初めてのラブホは赤いX字かせ…わたしの彼はSMチックなインテリ助教 (ページ1)


わたしは朱里。現在、大学2年生。8歳年上のステキな彼氏と交際中。彼の名は西山センセイ。同じ大学の英文科で助教をしている。

出逢いのキッカケは少女漫画にありがちなシチュエーションで、図書館で偶然、同じ本に手を伸ばしたこと。

彼はフチなしメガネの奥の瞳をきらめかせると、白い歯を見せ「レディーファーストだ」と言って譲ってくれた。なんてステキな人! 夢に見ていた王子様だわ。わたしは思わず口走った。

「1週間後に返却します。そのとき、またここでお会いできませんか?」

そして1週間後。西山センセイは本を手にすると、お礼にと夕食に誘ってくれた。

予約のしてあったレストランは、ミシュランクラスの高級フレンチ。

ああ、さすがは王子様。彼の支払った夕食代のほうが、図書館で借りた本の値段よりも高くついたことは言うまでもない。

これまで付き合ったことのある同級生の男の子など比べ物にならない。あっという間に恋に落ちて、その日からわたし達の交際は始まった。

西山センセイは28歳。国立大学で学士と修士号をとり、現在はわたしの通う私立大学で助教をしながら、博士号を取得するために研究論文を書く毎日。

時間を正確に守る彼は、勤務時間が過ぎてからでないと会ってはくれない。
だから、大学近くのコーヒー店で午後7時に待ち合わせてから移動する。先週はシティホテルで初エッチを経験しちゃった。今日はどこへ連れて行ってくれるの? ドキドキ、ワクワク。

午後7時ジャスト。彼の大きな体が店の入り口付近に現れたかと思うと、混雑した店のなかをしなやかに流れるような動きで、たちまちわたしのテーブルまでやってきた。

180cmを超える長身で、広い肩をした彼は、大柄なのに無骨さはみじんもない。
優雅な一連の動作で、コーヒーのカップをテーブルに置き、小さな椅子を引くと、テーブルとの間に体を滑り込ませた。

西山センセイはいつもわたしの向いの席に座り、顔を寄せ、低い声でそっと話す。
彼の声と、頬に感じる吐息に、わたしはクラクラする。

「今日の白いブラウスと黒いミニスカート、よく似合ってるよ。」
彼にほめられ、わたしは舞い上がる。寒いのをガマンしてミニスカートをはいてきて本当に良かった!

でも、彼には一つだけ困った癖があった。先週のシティホテルで朱里はそれを知らされた。

「朱里、今日も、…いいかな?」
彼は手を伸ばして朱里の顎を指先でつかむと、そっと持ち上げ、目を合わせた。

「ぼくの困った癖は、自分でもイヤになるけど、どうしようもないんだ。だけど、朱里がnoと言うなら、無理は言わないよ。」

「いいえ、いいの。わたしは大丈夫だから。」彼のためらいを打ち消すように、すぐさま首を振った。あなたの望むことなら、わたしはなんだってokだってこと、まだわかっていないのね。

「そうか。良かった…」西山は、指を顎から頬へゆっくりとすべらせた。指は円を描いて、口元にたどりつき、ふっくらとした唇をそっと愛撫する。朱里はぞくぞくと体を震わせた。
「それなら、気が変わらないうちに移動しようか。」二人は立ち上がった。

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