俺たちは理想のセックスフレンド。今夜も欲望に任せて貪りあう。なのに今夜は違った。

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俺たちは理想のセックスフレンド。今夜も欲望に任せて貪りあう。なのに今夜は違った。 (ページ 1)

部屋の壁の全面が鏡張りになった高級ラブホテルの一室に、俺たちの荒い息遣いだけが響いている。

 俺たちは、シックスナインが好きだった。

 イッてもイッても、何度でも舐めあう。

 どちらか、あるいは両方がイケなくなるまで、俺たちは抱きあう。

「充輝…来て…早く…」

「じゃあ、バイブ、入れてあげるよ…」

 シックスナインで、由良はフェラチオ。

 俺は彼女をバイブ責め。

 俺の最も好む前戯だった。

 最初の頃、由良はバイブプレイをひどく嫌がった。

 おもちゃなんかで感じたりするような淫乱女じゃない、と言い放った。

 でも、俺が甘い言葉で仕向けたら、由良はあっと言う間にバイブプレイの虜になった。

 そんな彼女を、俺は淫乱女と優しくなじる。

 俺たちのセックスの、催淫剤だった。

 俺の目の前で、由良の秘所がバイブを咥え込んだ、いやらしい光景。

 それを、彼女の舌と唇による快感を感じながら見ている幸福。

「んっ…んん…っ…!」

 由良のフェラチオが、激しさといやらしさを増している。

 彼女自身の、絶頂が近い証拠だ。

 じゅぷっ、じゅぷっ…と卑猥な音を立てる秘所が咥え込んだバイブの、振動を激しくする。

「んっ…んっ…ん…ふ…ぅっ!」

 由良の体が、びくんと波打った。

 一度、バイブのスイッチを切る。

「イッたの?」

 俺のものを吐き出して、彼女が頷く。

「俺はまだだよ。もっと舐めてくれ」

 フェラチオが再開される。

 そして、バイブの振動も、さっきより強める。

「んっ…んんっ…」

 由良の感じている声。俺の荒い息遣い。

 ぷはっ…というような音を立てて、彼女がまた俺のものを吐き出す。

「お願い、充輝…来て…」

 俺は黙ってバイブを抜き取った。

 由良は自分から仰向けになって、大きく足を広げる。

 しっかりとコンドームを装着して、俺は彼女の足の間に割り込む。

 熱くとろけきったそこは、俺のものを貪欲に咥え込んで離そうとしない。

「由良、いつもより感じてるんじゃない?」

 それもそうだろう、と思った。

 俺の都合でしばらく会えなかったから、由良も溜まっていたのだろう。

 まあ…。俺も、彼女のことは言えないのだけれど。

「俺の淫乱女…こんなに濡らして。バイブで前戯するのが大好きなんだね」

 由良は、乱暴な物言いを嫌う。

 卑猥な言葉を使うのはよくても、大声で罵るなんて、彼女には興ざめらしかった。

 だから、耳元で優しくささやく。

 そうすると、由良は感じるのだ。

 今の由良は、限りなく俺の好みの女だった。

 性欲が旺盛で、俺の責め方で感じてくれて、他に男は作らない。

 月に2度のセックスフレンドとはいえ、俺は彼女に満足していた。

 そして、由良も俺に満足してくれている…と思っていた。

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