「やっと触れるのに……まだお預け?」処女のまま迎えた結婚初夜 (ページ 2)

ベッドに座ると、薄暗い部屋の中で唇に将希の感触を感じた。

少し肉厚な唇で押され、熱い舌が口の中へと放りこまれる。

「……ん……っ」

この深いキスが私は苦手だった。

将希の舌に私の咥内を隅々まで舐められると、力が抜けて抵抗できなくなってしまう。

案の定、長い時間深く口付けられて、私は将希の腕に寄りかかった。

「美雪、脱がせるよ?」

今夜は初夜だ。

結婚式も終わり、入籍もした。

だから本当は覚悟もできている。

私がこくん、と頷くと将希の瞳は炎が灯ったように熱くなった。

「……あっ、あぁあっ、やっ、だめ……っ」

股の間に顔を埋め、花芯に舌が這わされる。

初めての行為だというのに、将希は容赦なく私を辱しめた。

気持ちいいという感情と恥ずかしさが相乗的に私をおかしくさせていく。

「将希……っ、や、あ……っ」

いつもは饒舌な将希が、何にも喋らずにただひたすらにそこを舐めているということも恥ずかしさを増した。

処女なのにこんなに声をあげるなんてはしたないとか思われてないかな……

そんなふうに頭の片隅で考えながら、それでも激しくなる舌の動きには抗えなくて足が、腰が何度もひくついてしまう。

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