「すべての男に嫉妬してるよ」カラオケボックスで知らされる彼の本音

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「すべての男に嫉妬してるよ」カラオケボックスで知らされる彼の本音 (ページ 1)

『怜依ちゃん、怜依ちゃん』

どこか遠くで、自分を呼ぶ声がする。よく知っている優しい、甘い低音だ。

返事をしようとするが、声が出ない。

『・・・廊下で寝ちゃだめでしょう』

彼女の頭を優しくなでながら、その声が、ため息交じりに言い募る。

『店長』

バイトの一馬が、彼に声をかける。

『どうした?』

(店長・・?・・棗さん・・?ここ、棗さんのカラオケボックス?あれ?なんで・・?)

頰にひんやりとした床の感覚。

賑やかな音楽とざわめきが聞こえるが、目が重くて開かない。

頭の中がぐるぐるとまわっている。

う・・ん、と床に転がって泥酔している彼女が寝返りを打つと、白い柔らかなニットのワンピースの胸元が緩み、透けるような白い豊かな乳房が、ちらりとのぞく。

まだあどけなさを残した可愛らしい顔。

20歳そこそこといったところか。

『店長、やばいっス』

『だから、なにが』

店長と呼ばれた男が、苦笑して立ち上がる。

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