お互いの背景を知らないまま身体を重ねる関係だけど、それなりに大切に思っているよ (ページ1)

 太くたくましいものが膣内をゆっくり出入りするたび、美也子の口から切ない吐息がこぼれる。

 貫かれながら胸をまさぐられ、時にキスをされる。
 さざ波のような快感に彼女はすっかりとろけた顔になり、半開きの唇は先ほどのキスにまだぬれていた。

「明日は休みだろ?」

「うん、休み……よく知ってるね」

 英司はただ笑った。そして、グッと奥深くを押し上げる。

「あんっ」

 思わず声をあげた美也子の唇を、英司の指先がスゥッとなぞる。官能的な触れ方に彼女の下腹部がうずいた。

「いい反応だ」

 楽し気にそう言った英司に、ぐりぐりと深いところを責められる。

「は、んぅ……」

 しびれるような快感に、美也子は身体をくねらせた。

 決して激しく突き上げられているわけではないのに、英司とのセックスは美也子を底なしの快楽に引きずり込む。彼女の秘部はまるで彼のためだけに開いているかのようだ。

 奥を重点的に責める動きから、膣全体をこすり上げる大きな動きに変わった。

 彼のカタチを生々しく感じ取る。全身を甘く貫かれるような悦楽に、美也子はたちまち追いつめられ、ガクガクと腰を震わせながら絶頂に達した。

 英司の肉棒は、絶頂時の締め付けにまだ屈していなかった。



 二人は美也子の同僚であるイギリス人が開いたホームパーティで知り合った。

 会話が弾んだ二人は連絡先を交換し、暇があれば食事などに出かけたが、付き合っているわけではなかった。会いたい時に会う、そんな気楽で希薄な関係だった。

 いつ連絡が途絶えても不思議はない関係だが、美也子はそれでいいと思っている。英司もおそらく同じだろう。

 会う時はいつも外。だからこうして体を重ねる時はホテルを使う。お互いどこに住んでいるのかも知らない。当然、家族関係も。

 そのことに美也子が不満や不安を覚えたことはない。知りたいとも思わない。少なくとも今は。



 美也子が落ち着いた頃、膣内を衰えることなく占領していた肉棒が再び彼女を刺激し始めた。

 ニチ、ニチャ……とみだらな水音をたてて動き出されると、美也子の身体に再び官能の炎がともる。

 美也子は、膝を持ち上げて膣内をじっくり味わうように腰を動かす英司を見上げた。

 英司の欲望にギラつく目と合ってしまい、思わず目をそらそうとした彼女に、彼はいたずらっぽい笑みを浮かべて言った。

「ここ、すごいぞ。美也子の愛液で泡立ってる。きれいに色づいてぱっくり開いて……」

「言うなバカっ」

「いや、聞きたそうな顔してるから」

「してないっ」

「それは残念」

 まったく残念だとは思っていない顔をしたかと思うと、英司は急にまじめな顔になった。

「俺、しばらくこの街を離れるよ」

 いきなりな内容に美也子は言葉につまった。付き合ってすらいないのに、別れ話を切り出されたような気持ちだ。

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