大好きな先生を振り向かせるための宣戦布告で切って落とされたのは―

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大好きな先生を振り向かせるための宣戦布告で切って落とされたのは― (ページ 1)

6コ上のお兄ちゃんと同い年だけど、お兄ちゃんなんかとは全然違う。

あたしが何を言ったって、

何したって、

教師の表情の下にある男の顔色は変わらない。

「どうせまたヘラヘラ笑顔でかわされるんだろーけど。」

とりあえず今日は進路志望のプリントに【先生の彼女】って書いて提出をした。

子供っぽい気はしたけど、いい加減顔色のひとつくらい変えてもらわないと困る。

どういう方向から攻めていけばオチるのか糸口さえ見つけられていない。

卒業まで1年を切ってしまったあたしは、探る作戦から、挑む方向へ宣戦布告したのだ。

あたしは、放課後までの長い長い時間を上の空で授業を受けた。

ーーーガチャっ

「失礼しまーす。」

!!!!!

応接セットのソファーに白衣を着たまま仰向けに横になる先生。

頭をふちにのせて、足がもう反対のふちにのるように足を組み、左腕をおでこに乗せて、、、

寝てる???

レア過ぎる!寝顔とか見れちゃう!

挑む決意をした自分へのご褒美かしら。

邪魔されたくないあたしは、後ろ手に生徒指導室の内鍵を締めた。

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