最低最悪の夜を救ってくれたのはよく顔を合わせるスーパーの店員さんで…待ち遠しい週末

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最低最悪の夜を救ってくれたのはよく顔を合わせるスーパーの店員さんで…待ち遠しい週末 (ページ 1)

金曜日の夜、夜更かしのために近所のスーパーで買い物をする時間が私は一番、幸せかもしれない。

甘いお菓子としょっぱいスナック菓子と、缶チューハイ。

半額シールが貼られた惣菜やお寿司。

好きなものを買って帰って、借りたDVDを見ながらだらだらするのが私にとっては至福の時なのだ。

「いらっしゃいませ。どうぞ」

惣菜コーナーで、この時間によく会う店員さんと目が合った。

若い男性で、目が合うと淡く笑ってくれる。

オレンジのエプロンも彼が着ていると可愛いから不思議。

レシートで見たカイ君という名前も、すごく似合っている。

もちろん、話すことはないけれど、一瞬のふれあいが私は癒される。

私は半額の唐揚げを取って、惣菜コーナーを離れた。

「ありえないんですけど!」

「まじだから。てか、あいつが可愛いとかなくない?」

「それな」

ささやかな幸せを、けたたましい声が打ち破った。

視線を向けると若い女の子が三人、お酒コーナーで騒いでいる。

チューハイコーナーの前にいるから、ものすごくジャマ。

注意するのも面倒で、ビールコーナーで三人がいなくなるのを待った。

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