嫉妬した私を慰めるように、優しく身体を引き寄せた恋人との甘い一夜。 (ページ1)

「今、ライブの打ち上げしてから、遊びに来ない?」

嬉しくなって、速攻で返事をして、急いで私服に着替えた。打ち上げの店に着くと、立食形式で打ち上げパーティが行われていた。大海が、私に気づいて手を振って呼んでくれた。

 「今夜の仕事、どうだった?」
 「今日は、CD一枚も売れなかった。でも、お客さんが楽しそうに聴いてくれていたよ。」
 「良かったね。」
 「うん。」

私が食事を取りに行き、戻ってくると、大海は、ライブのお客さんらしき綺麗な女性と話をしていた。それを見た瞬間、私は急に嫉妬心が沸いてきて、周囲に当たり散らしたいほどイライラした。

大海を引っぱたきそうになったけど、すんでのところでセーブして、泣きながら、トイレへと駆け込む。プライドの高い私は、こんな風に嫉妬している自分が嫌で、絶対に彼に見られたくなかった。

トイレの鏡の前に立っている自分の顔は、ぐしゃぐしゃで、なんだかすごく惨めな気分だった。しばらくトイレの個室で泣いたあと、顔を洗い、化粧を直して、フロアへと戻った私は、モヤモヤした気持ちのまま、食事をした。

打ち上げが終わると私と大海は、手を繋いで駅までの道を歩いた。途中で、コンビニに寄って、バナナとアイスクリームを買う。

「そういえば、さっき何で泣いてたの?」
コンビニを出て再び、歩き始めると大海は、唐突に聞いてきた。質問された瞬間、打ち上げで、大海が女性と楽しそうに話していた姿が目に浮かんだ。思わず、泣いていたのを見られた恥ずかしさと、嫉妬している自分が惨めで、情けない気持ちになった。
再び嫉妬心が沸いてきて、平手打ちをくらわしそうになった私の手首を、大海は、すんでのところで受け止めた。

 「何?嫉妬?」

大海が冷静に私の気持ちを見抜いたのを見て、恥ずかしくなった私は、思わず下を向いた。

「手、繋ごうか。」

大海は、優しく私の手を握ると、駅の反対方向に向かって歩き出した。

「どこ行くの?アパート、帰るんじゃないの?」
「ん・・・。気が変わった。このまま、ホテル行こう。」
「え?」

10分後、私たちはホテルの部屋にいた。大海は、先程買ったアイスを部屋の冷凍庫にしまうと、浴室に姿を消した。私は、こんな風に彼に嫉妬して、引っぱたこうとした自分が惨めで情けなくて、ベッドに腰掛けたまま泣いた。

「響佳~。お湯たまったよ。お風呂、入ろう~。」

お風呂から、大海の呼ぶ声がしても、私は泣いたまま、ベッドから動けずにいた。大海は、浴室から出てきて、私の手を取ると、浴室へと連れて行った。

「まだ泣いてるの?」
「・・・・。」

大海は、泣いたままの私の顔を胸元に優しく抱き寄せると、丁寧に服を脱がせた。

「今夜は、ゆっくりしよう。」
湯船の中で、大海は背後から手を回し、私の両手を握って、目尻にキスした。大海の指先からビィオラの弓の手入れに使う松脂の匂いがした。

「落ちついた?」

私は、返事をせずに大海の方に向き直り、彼の頭をギュッと抱きしめた。大海は、私の背中に手を回すと、背骨に指を這わせた。

 「響佳の背骨、ピアノの鍵盤みたいだね。」

そう言うと大海は、私の首筋にキスして胸元へと、指を這わせた。大海が他の女性と喋っている姿を見た時の、張り裂けそうな胸の痛みが消えて、安らかな気持ちになった。

大海の指が私の胸から腰のあたりへと伸びて、秘部へと触れた。大海の指が、膣の奥まで入ってきて、身体の奥が熱くなった。

 「んっ・・・。」
指を動かしながら、大海は私に何度もキスしながら、胸に手を当てた。大きな手のひらで、胸のふくらみを包み込むように、優しく触れた。いつの間にか、涙は枯れて、身体の奥に大海の指を感じて、私は彼から与えられた快感に溺れた。

「あっ・・・んんっ・」

私は、大海の指の動きを身体の奥で感じて、思わず声を漏らした。こんな風に、嫉妬も快感も大海にコントロールされている自分が惨めで、悔しくなった。悔しくて、憎らしくてでも愛おしくて、私は思わず大海の耳を唇で軽く噛んだ。

「いたっ・・・響佳。ちょ・・・何すんの?」
「だって、私の方がこんなに大海のこと、想ってて、悔しい。」

「俺だって、響佳のこと、想ってるよ。分からない?」
「分からない!」

「じゃ、身体に教えてあげる。」
大海は、おもむろに私の腰を持ち上げると、自分のペニスを上に座らせた。

前のページ

/2