終業式を終えて、誰もいなくなった教室。私と、幼なじみと2人きりで。

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終業式を終えて、誰もいなくなった教室。私と、幼なじみと2人きりで。 (ページ 1)

今日で、専門学校の二学期も終わり。午後、終業式を終えた私は、同級生が帰宅した教室で、ひとり幼なじみの彰洋を待っていた。彰洋は、子どもの頃、近所に住んでいた幼なじみで、10歳の時、父親の仕事の都合でアメリカに行っていた。

この春から、日本に帰国し、私の専門学校に転入してきた彼は、かなりマイペースになっていた。終業式で、校歌を歌わなかった彼は今、担任に進路指導室に呼び出され、お説教を受けている。

そんな彰洋が心配で、私は終業式の後も学校に残り、彼を待っていた。

ガラっ・・・。

「あれっ?雅、まだいたの?」

教室のドアが空いて、彰洋が入ってきた。

「まだ、いたの?・・・って、彰洋が心配だから、待ってたんですけど。」

「・・・心配性だなぁ。雅は。」

「だって、終業式で校歌も歌わないなんて。非常識じゃん。」

「あの曲、センス悪いし。歌いたくなかったんだもん。」

「そういう問題じゃないでしょ~?」

「はいはい・・・。分かった。分かった。」

彰洋は、私のお説教に適当な相槌を打つと、唐突にキスしてきた。

「ちょっ・・・何するの?」

「誰もいないしさ、いいじゃん?」

「まったく、もう。」

彰洋の手に指を絡ませて、私は彼のキスに応じた。

「先生、来ないかな?」

「心配なら、部室行こうよ。」

彰洋は、ギターと鞄を手にすると私の手を引いて、自分が所属している軽音部の部室に向かった。校舎とは別棟の古い建物にある軽音部の部室は、部員が練習に来る時以外、めったに人が立ち寄らない。

窓を閉め切っていた部屋は、蒸し暑くなっている。私は、部室に入ると、窓を開けてブラインドをおろした。背後から、彰洋がドアの内側から鍵をかける音が聞こえた。

「あー、暑いなー。喉、乾いた。」

彰洋は、鞄から出した炭酸水を口に含ませると、再び私にキスしてきた。暑さで乾ききった私の喉は、彰洋から口移しされた一滴残らず水を飲みほした。彰洋の舌が私の口の中に入ってきて、舌を絡ませてきた。

「あっ・・・やっ・・。彰洋・・・。」

彰洋は、唇を重ねながら、私を部室の奥に導いて、キーボードの椅子に座らせた。

「雅、暑くない?」

そのまま、床にしゃがみ込み、脚の間にひざまずいた彰洋は、私の顔を見上げ、悪戯っぽい笑みを浮かべると、ニーソックスを脱がした。

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