夫への意趣返しのつもりが力強く求められて寂しさを癒される

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夫への意趣返しのつもりが力強く求められて寂しさを癒される (ページ 1)

真人と名乗った男の子は、玄関のドアを開けたまま、ぽかんとしている私に首を傾げた。

「…何か?」

「あ、あの、ずいぶん若いっていうか、その」

「普通でびっくりしました?」

「…ごめんなさい、上がって」

お邪魔します、と礼儀正しく上がってくる。

私は、ぎゅっとスカートを握りしめた。

彼は私を抱いて報酬を得るために、ここへ来たのだ。

この私自身に、雇われて。

「あのね、途中で私が嫌がっても、やめないで…」

優柔不断な自覚がある私は、夫へのささやかな反旗ともいえるこの思いつきを完遂したかった。

「わかりました」

彼はこともなげにうなずく。

ホストみたいな風貌の人を想像していたのに、来たのは学生にしか見えないような子。

「主人のこととか、訊かないの」

「訊いてほしければ」

寝室で立ったまま、彼が私の服を脱がせる。

首筋にキスをしながら、背中に手を回してホックを外す。

私は緊張を紛らわすために、勝手に喋った。

「出張ばかりで、全然家にいてくれなくて」

キスが胸の方へと下りていき、私はぎくっとした。

けれど予想した場所は無視され、唇はお腹のほうへ滑る。

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