欲求不満のアラサー女子。2年ぶりに咥えた男はおっとり顔イケメンのドS男!

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欲求不満のアラサー女子。2年ぶりに咥えた男はおっとり顔イケメンのドS男! (ページ 1)

セックスがしたい。

即物的で下品な考えだと思われるかもしれないが、私は勤務しているスポーツジムに来店する客に笑顔で対応しながら何度も思った。

みんながみんなイケメンじゃないしガッチリとした体育会系でもない平凡なジムだ。

それでも私の中で持て余した女の部分は容姿よりもまさに「肉棒」に目が眩み、その日はずっと他人の股間でその人を測っていた。

欲を言えばTVに出てくる俳優のような男と付き合いたい。

だけど見た目も中身も平凡で、今年28歳になる私には高望みする勇気もなく…。

2年前に別れた彼氏としたきり、ずっと生ぬるいオナニーで体を濡らしてきた。

そんな私が毎日のように男臭いジムにいれば性的興奮を刺激されても仕方がない…仕方がないだろう。

誰でもない自分に言い訳をしながら私はその日、ふらりと夜の街に溶け込んだ。

「誰でもいいから抱いて」と思う一方、ナンパに乗るほど軽率でもなく。

しかもジムで多少目が肥えてしまっている私はなかなか一歩を踏み出せない。

結局は閉店間際の立ち飲み屋さんに落ち着いた。

今日こそ、今日こそセックスをするんだ!!!!

突発的にやってくる女性としての本能。

振り回されている自覚があるからこそ、私は自身に呆れてハァと溜息を漏らし、ビールジョッキをテーブルに置いた。

きっと今日も空振り三振だ。

「あれ?二宮さん?先ほどぶりです」

自分はこのまま枯れていくのかもしれないとまで未来を悲観的に妄想していた私に、ふっと柔らかな声が届いた。

聞き慣れた、耳に馴染むおっとりとした低音。

いかにも優男といえる柔和な笑みを浮かべて酔っ払いの自分に声をかけてきたのは、毎日のようにスポーツジムに顔を出す常連客の松田さんだった。

「松田さん!こんばんはっ…すみません、みっともないところを!」

慌てふためく私に対して松田さんは普段通りの温厚さで「いいよいいよ気にしないで」とするりと私の前にやってきた。

イケメンとまでは言わないが物腰が柔らかく、いかにもインテリ系ですと言わんばかりの秀才な顔付き。

ジムに通っているだけあって顔に似合わず引き締まった体をした松田さんは脂の乗った32歳だ。

「二宮さん、一人でこういうところに来るんだね、なんだか意外」

テーブルに置いた私のビールジョッキに勝手に乾杯して、一人でお酒を煽る松田さんの推理は正しい。

私は男を狩れるほどの女じゃない。

飲み会よりもランチ会が似合い、合コンよりも女子会が似合う平凡な女子だ。

でもその時の私は2年も持ち越した欲求と、仕事上がりという疲れと、酒の力の三拍子で少し気が大きくなっていた。

「私だって男を漁りたい時はあるんです!」

「…余計に意外だね。二宮さんって純粋そうなのに」

「純粋ですよ!でも、操立てした結果、2年も彼氏はいないし、もちろんセックスだってしてないし…!そろそろやばいと思って漁りに来たんです!!」

もしこの時、平常心の私が酔っ払いの自分を見たら思いっきり頬を叩いていただろう。

毎度自分でも忘れてしまうが、私は決してお酒に強くない。

「ふ〜ん?…じゃあ俺が釣られてあげようか?」

「もういいっ…もういいからぁっ…!!」

あれよあれよとラブホテルに連れ込まれた私は息もつかぬうちに衣服を脱がされ、ベッドの上で喘がされていた。

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