再会した幼馴染はイケメン!大人になった私たちが過ごす、夜の公園での秘密の時間 (ページ1)

「――お前、もう自分のことちとせって言わねえのな」

「いくつになったと思ってんの」

あんたこそ泣き虫直った? って笑ってやったら、遼太は「なんで覚えてんだよ」と膨れた。

同窓会で再会した遼太は、私が知ってる気弱な泣き虫くんじゃなくなっていた。

小学校を卒業した春、親の離婚で引っ越した私を半べそで見送ってくれたあの顔と、今、同窓会の帰り道でちくちくと私をからかってくるイケメンが、どうしても一致しない。

複雑な気持ちになりながら、足元に転がっていた石をぽんと蹴る。

「ていうかなんでついてくんの、あんたの家逆でしょ」

「家に帰るだけだって、今ひとりでこっちに住んでっし」

「……ほんとに?」

じとっと睨んだら、遼太がふはっと笑った。

「意識しすぎ。お前もしかして俺のこと好きなん?」

「……っ!」

思わず立ち止まる。確かに、好きだった、初恋だった。でもそれも、昔の話だ。

だっていうのに、立ち止まって俯いてしまった私の顔を、遼太はにやにや笑いながらのぞき込んでくる。

「え、うわ、マジかよ。キスくらいしとく?」

「むっ…昔の話だから! やだよ! 何言ってるの!?」

「昔の話って言ってるやつがする顔じゃねえけど?」

にやっとやらしく笑った遼太が、ぐいと私の手を引く。懐かしい公園の入り口を抜けて、わけもわからずついていく私のローヒールが砂を散らした。

「どこ行くの」

「だから、キスくらいしとこうと思って」

「なん、っで、そうなるの……!」

「昔の話って顔じゃないって言っただろ」

子供のころによく遊んだ遊具を背に向かい合い、壁ドンでぐいと迫られる。

悔しいけど、好きだったし、イケメンに育っちゃってるし、ちょっと酔ってるし……キスだけならいいかも、って思ってきゅっと目を閉じたら、思ったよりも軽いキスが降りてきてすぐに離れた。

意外過ぎて、思わず目を開ける。

「……え、」

「なに。もっと?」

「ちが、っ――」

言うよりも早く、もう一度唇がふさがる。今度はビールの苦い味と一緒に、舌がぬるっと入ってきた。抵抗するつもりで胸元をたたいたら、その手もあっという間に絡めとられる。

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